
議事録、もう手で書かない。ChatGPTに録音を渡すだけ
会議が終わると「これから議事録か…」と気が重い。録音を頭から聞き直して、清書して、気づけば1時間。でも、ある時やめました。"全部を自分の手で書き起こす"のを。いまは会議しだいで2通り——メモが取れる会議は、映した会議資料(スプレッドシート)に打ち込んでそのままAIに渡す。長くて追いつかない会議は、録音して音声を渡す。あとは「議事録にして」と頼むだけで、聞き直しも清書もAIがやってくれます。メモでも録音でも、どっちでもいい。考えるのは自分のまま、面倒な書き起こしだけ、AIに。次の1本から、その渡し方を、専門用語ぬきで一緒にやってみませんか。
この録音を議事録にして。「要点・決定事項・宿題」で整理して
要点
新メニューは 7/20 発売で合意。販促は SNS 先行(7/1 開始)
決定事項
初回ロットは 2,000 食。店頭 POP は 6/28 までに全店へ
宿題
田中: POP データ入稿(6/25 まで)
佐藤: SNS 告知文ドラフト(6/22 まで)
まず結論
議事録づくりが遅いのは、能力ではなく「録音を全部、手で書き起こしている」作り方のせいです。録音やメモをAIに渡し、「要点・決定事項・宿題の3つに整理して」と頼むだけで、下書きは数分で出ます。あとは自分の目で確認して直すだけ。まずは次の会議で、一度試すことから始めましょう。
5 つの視点で、ぜんぶ具体に。
知識 → 手順 → 道具 → 景色 → 次の一歩。読みたいところから。
そもそも、なぜ議事録づくりは時間がかかるのか?
議事録が遅いのは、録音を最初から聞き直して、全部を手で書き起こしているからです。話し言葉は重複や脱線が多く、人間が要点に整える作業は重い。でもこの「聞いて・選んで・整える」は、まさにAIが得意な言葉の仕事。遅さの正体は能力ではなく、全部を自分の耳と手でやる作り方にあります。
図解
手で全部やる人と、AIに下書きさせる人
まず、ひとつ前提から。議事録が遅い人は、決して仕事が遅いわけではありません。
やっていることを分解すると、こうです。録音を頭から聞き直し、大事なところを探し、重複や雑談を削り、決まったことと宿題を仕分けて、文章に整える。これを全部、自分の耳と手でやっている。
話し言葉は、書き言葉よりずっと散らかっています。「えーと」も、行ったり来たりも、脱線も多い。それを要点に畳む作業が、いちばん時間を食うんです。
そして、この「聞いて・選んで・整える」は、まさにAIがいちばん得意な"言葉の仕事"。遅さの正体は、能力ではなく、全部を一人で抱える作り方のほうにあります。
AIに任せると、議事録の何が変わるのか?
変わるのは「ゼロから書く」が「直すだけ」になることです。録音やメモをAIに渡せば、要点・決まったこと・次の宿題に仕分けた下書きが数分で出ます。あなたの仕事は、それを目で確認して整えるだけ。考える力はあなたのまま、面倒な書き起こしだけをAIに渡す。これが内製の第一歩です。
図解
とったメモが、こう変わる
左のメモをAIに渡すと、右のように仕分けて返ってくる
新商品 春の限定 3月発売? 価格まだ→営業 田中さんに確認 販促はSNS中心 動画も 在庫 前回品切れ多い→多めに 次回MTG 来週火
春の限定新商品を3月に発売予定。販促はSNS動画を軸にする。
在庫は前回の品切れを踏まえ、多めに確保する。
田中さんが価格を確認し、来週火曜のMTGで共有する。
AIに任せると言っても、丸投げではありません。変わるのは、あなたの仕事が「ゼロから書く」から「出てきた下書きを直す」に変わること。ここが大きい。
録音した音声か、会議中にとったメモ。それをAIに渡して「議事録にして」と頼むと、数分で下書きが返ってきます。しかも、ただの書き起こしではなく、要点・決まったこと・次にやること、に仕分けてくれる。
人がやるのは、その下書きを目で見て「ここ違う」「この数字を直す」と整えるだけ。ゼロから白紙に向かうのと、8割できた下書きを直すのとでは、かかる時間も気の重さも、まるで違います。
具体的には、どんな手順でやればいい?
やることは大きく4つです。会議を録音する(メモが取れるなら、資料に書き込むだけでもいい)。それをAIに渡して、「要点・決定事項・宿題の3つに整理して」と頼む。あとは出てきた下書きを、目で確認して直すだけです。下の図が、その全体の流れになります。特別な道具も、難しい設定もいりません。
図解
議事録をAIで作る4ステップ
この順番でやるだけ
- 01録音スマホのボイスメモで会議を録る
- 02渡す音声かメモをAIに貼り付ける
- 03頼む「要点・決定・宿題で整理して」
- 04直す数字と固有名詞だけ目で確認
やることは、たった4ステップです。特別な道具も、難しい設定もいりません。
録音する
対面の会議は、スマホの「ボイスメモ」を開いて録音ボタンを押すだけ。Zoom・Teams のオンライン会議なら、録画(レコーディング)機能で音声を残せます。
始める前に「記録のため録音します」と一言を。録音データは社内のやり取りなので、外部には共有しないことだけ気をつけてください。
AIに渡す
録音した音声(文字起こし)か、手元の会議メモを、ChatGPT などのAIに貼り付けます。
頼み方を決める
「この内容を、要点・決定事項・次の宿題の3つに整理して、議事録にしてください」—— この一文でOKです。
確認して直す
出てきた下書きを目で見て、固有名詞・数字・ニュアンスのズレだけ直す。
社名・人名・専門用語は、AIが音の似た別の言葉に変換しがちです(例: 「kintone」→「キントン」)。そこだけ拾えば完成です。
読みかけの記事は、この下に続きます
何を使えばいい?お金はかかる?
最初は、スマホのボイスメモとChatGPTの無料版だけで十分です。録音はいつものスマホ、要約は無料のChatGPT。お金はかかりません。長い会議が多いなら、文字起こしに対応したツールを足すと楽ですが、それは慣れてから。まずは手元のスマホ1台で、最初の1回を通してみてください。
図解
3つの入り口。まずは左から。
- 01今すぐ、お金ゼロでスマホ + 無料ChatGPT。追加費用なしで今日から
- 02確実に録音したいICレコーダー。着信で止まらず録音だけに徹せる
- 03全部まるごと自動にAIレコーダー。録音→文字起こし→要約まで1台完結
「専用の機材がいるんでしょ?」とよく聞かれますが、最初は要りません。手元のスマホとChatGPTの無料版、これだけで始められます。
録音は、スマホに最初から入っている「ボイスメモ」アプリで十分。要約は、無料のChatGPTで足ります。つまり、追加の出費はゼロから始められる。
ちなみに僕の場合、メモが取れる会議なら、映した会議資料(スプレッドシート)にその場で打ち込んで、それごとAIに渡しています。録音しないことも多い。長くてメモが追いつかない会議だけ、録音して音声を渡す。どちらにしても、特別な録音機がなくても始められます。あなたのやりやすい形で大丈夫です。
会議が長い(1時間超)、人数が多い、という場合は、音声を自動で文字に起こしてくれるツールがあると、ぐっと楽になります。ただ、それは毎回の手作業がしんどくなってきてから。最初の1台目で迷う必要はありません。
AIへの頼み方に、コツはある?
コツは「3つに分けて、と形を指定する」ことです。ただ「議事録にして」だと、ぼんやりした要約が返ります。要点・決定事項・宿題、と出力の形を先に決めて渡すと、毎回そろった議事録になります。下のテンプレをコピーして、録音やメモと一緒に貼るだけ。これだけで精度が一段上がります。
いちばん差が出るのが、この頼み方です。同じ録音でも、頼み方で出てくる議事録の質はまるで変わります。
ダメな例は、ただ「議事録にして」。これだと、AIはどんな形がいいか分からず、ぼんやりした要約を返してきます。
いい例は、出力の「形」を先に決めてあげること。下のテンプレを、録音の文字起こしやメモと一緒に貼り付けてください。
図解
コピーして使う、議事録プロンプト
これを録音メモと一緒に貼るだけ
- 役割
- あなたは会議の議事録をまとめる担当者です
- お願い
- 下の内容を、議事録にまとめてください
- 形
- ①要点 ②決まったこと ③次の宿題(誰がいつまでに)の3つに分けて
- 注意
- 事実だけ。曖昧な所は「要確認」と書いて
議事録が速くなると、仕事はどう変わる?
会議のあとの「もう一仕事」が、ほぼ消えます。今まで聞き直しと清書で1時間かけていたのが、確認と手直しの数分に。空いた時間は、議事録を配ったあとの、本当に頭を使う仕事に回せます。差がつくのは才能ではなく、書き起こしをAIに渡しているかどうか。ほんとうに、それだけなんです。
議事録が速くなると、会議そのものより「会議のあと」が変わります。
今まで、会議が終わってからが本番でした。録音を聞き直して、清書して、配って…そこで1時間。その「もう一仕事」が、確認と手直しの数分に縮みます。
(下の数字は、僕が自分の会議で計ってみた目安です。会議の長さや人数で前後しますが、「聞き直して清書する時間が消える」効果は、どの会議でも同じでした。)
しかも、これは議事録だけの話じゃありません。僕は、商品の完売実績みたいな数字の報告書も、メモをAIに渡して書いてもらっています。「事実を渡して、形を指定して、整える」——この型は、議事録以外のいろんな書類にそのまま効きます。
空いた時間は、議事録を配ったあとの、本当に頭を使う仕事に回せます。
③ 道具
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著者プロフィール

MANTA / 岩崎 正宏
映像とデザインで「伝わる」をカタチに。
中堅飲食グループの広報・マーケをしながら、UNLEASH TALENT で映像制作とデザインを手がけています。大事にしているのは「伝わるか」。見た目のこだわりも、AIを使った効率化も、ぜんぶ"伝える"ための道具です。YouTube(@MantaTV)、長福寺の次期住職、4歳の娘の父——いろんな顔で、現場で本当に効いたことだけを書いています。
