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暗いチャコール背景に浮かぶティール色のガラス板。手前の板は近く密に、奥の一枚は遠くの緑の地平へ開き『遠くを見て目をゆるめる』を表す。隅にシャープな虹のスペクトル線。
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夕方に目がしょぼしょぼする人へ — 20分ごとに遠くを見る『20-20-20』の習慣

徹底ガイド更新: 6 分で読める

パソコンやスマホを見続けた夕方、目がしょぼしょぼしたり、重く感じたりする——デスクワークの人なら覚えのある感覚だと思います。原因の多くは、近くを見続けてピントの筋肉が張りっぱなしになることと、集中でまばたきが減って目が乾くこと。どちらも『こまめに遠くを見て、目をゆるめる』だけでやわらぎます。その最も手軽な型が、米国の眼科・検眼団体も勧める『20-20-20』です。この記事では、なぜ効くのか、本当に効果はあるのか、そして忙しくても続けられる始め方を、公的なガイドラインと研究をもとに整理します。むずかしい道具も知識もいりません。まずはリマインダーを1つ設定するところからです。

まず結論

画面を20分見たら、20秒だけ20フィート(約6メートル)先を見る。これが米国の眼科・検眼団体が勧める『20-20-20』です。近くに緊張したピントの筋肉をゆるめ、乾きや疲れをやわらげる狙いで、研究でも症状の軽減が確認されています。まず今日は、20分ごとに知らせるリマインダーを1つ設定するところから始めましょう。

5 つの視点で、ぜんぶ具体に。

知識 → 手順 → 道具 → 景色 → 次の一歩。読みたいところから。

なぜ画面を見続けると目が疲れるの?

近くを見続けると、ピントを合わせる目の筋肉が緊張したままになります。さらに画面に集中すると、まばたきが1分あたり通常の15回から5〜7回まで減り、目の表面が乾きます。この『筋肉の緊張』と『乾き』が重なって、夕方のしょぼしょぼや重さにつながる、と眼科の専門団体は説明しています。

米国眼科学会(AAO)は、パソコン使用中のまばたきは1分あたり5〜7回で、通常の15回より大きく減ると指摘している

画面との距離は約25インチ(腕を伸ばした長さ)を保ち、目線がやや下向きになる高さが目安とされる

『20-20-20』ルールって具体的に何?

20分ごとに、20フィート(約6メートル)先を20秒間ながめる、という休ませ方です。米国検眼協会(AOA)が推奨し、遠くを見ることで近くに緊張していたピント筋をゆるめます。特別な道具はいりません。窓の外や部屋の奥など『遠く』ならどこでもよく、20秒はゆっくり数回まばたきをする時間の目安です。

米国検眼協会(AOA)は、20分ごとに20フィート先を20秒見る『20-20-20ルール』を推奨している

20フィートは約6メートル。窓の外や廊下の先など、室内でも見つけやすい距離が目安になる

図解

20-20-20、たったこれだけ

20分ごとに、20フィート先を、20秒。順に思い出すだけです。

  1. 0120分ごとに作業がひと区切りしたら手を止める合図にする
  2. 0220フィート先を約6メートル。窓の外や部屋の奥など遠くでよい
  3. 0320秒ながめるゆっくり数回まばたきをする間くらいの時間
遠くを見て、近くに張ったピントの筋肉をゆるめます。

本当に効果はあるの?

英アストン大学の研究で、目の疲れを訴える人が20分ごとの休憩を実践したところ、乾きや過敏、不快感といった症状が軽くなったと報告されています。ただし休憩をやめると症状は元に戻りました。つまり一度きりでは足りず、続けることが前提の習慣です。数字そのものより『こまめに遠くを見る』ことが要点だと分かります。

アストン大学の研究(2022年)では、参加者が20分ごとに休憩をとると乾き・過敏・不快感が減少したと報告された

同研究では休憩を中断すると症状が元の水準に戻り、継続が前提であることが示された

図解

効くけれど、続けてこそ

アストン大学の研究(2022年)が示したこと

続けたとき乾き・過敏・不快感といった症状がやわらいだ
やめたとき症状は元の水準に戻った
一度きりでは足りない。続けることが前提の習慣です。

読みかけの記事は、この下に続きます

続けるためのいちばん簡単な始め方は?

意志で覚えておくのは難しいので、仕組みに任せます。今日やることは1つ、20分ごとに知らせるリマインダーを設定するだけです。スマホのタイマーやパソコンの通知、無料の目休めアプリでも構いません。鳴ったらいったん手を止めて、数秒だけ遠くを見る。最初は『気づいたら鳴っている』くらいの軽さで十分です。

タイマーや通知など『仕組み』に任せると、記憶や意志に頼るより休憩を続けやすくなる

20秒の休憩は作業を大きく止めない。区切りのタイミングに重ねると習慣にしやすい

図解

思い出さなくても、続く仕掛け

意志で覚えるより、仕組みに任せる

  1. 0120分タイマースマホや通知で合図を鳴らし、休む合図にする
  2. 02ついで動作飲み物・軽い伸び・窓の外を見るとセットにする
  3. 03まず1つだけ全部やろうとせず、続く仕掛けを1つ選ぶ
完璧をめざさず、続けられる形から始めます。

1時間ぶっ通しの作業を減らすには?

20-20-20に加えて、長い連続作業そのものを区切ると効果的です。日本の厚生労働省のガイドラインでは、パソコン作業が1時間を超え続けないようにし、途中で1〜2分の小休止を挟むことを勧めています。会議の切れ目や飲み物を取りに立つタイミングを『区切り』にすると、自然に目も体も休まります。

厚生労働省の情報機器作業ガイドラインは、一連続作業時間が1時間を超えないようにし、途中で1〜2分の小休止を挟むよう求めている

立ち上がる・飲み物を取るなど既存の行動に休憩を重ねると、新しく覚えることが減る

休ませても治らないときは?

休憩をとっても、目の赤みやかすみ、涙が続く、光がまぶしい、痛むといった状態が続くなら、自己流で我慢せず眼科を受診してください。ドライアイや度の合わない眼鏡など、休憩では解決しない原因が隠れていることもあります。20-20-20はあくまで予防と軽い疲れ向けの習慣で、症状が続くときの受診の代わりにはなりません。

米国眼科学会は、目が常に赤い・かすむ・涙が出る、光に過敏、痛むといった場合は眼科医への相談を勧めている

度の合わない眼鏡や乾き目など、休憩では解決しない原因が背景にあることもある

③ 道具

出典

参考にした情報源

この記事の内容は、次の一次情報・公式資料をもとにしています。気になる点はご自身でも確かめられます。

  1. 米国眼科学会(AAO)公的機関
    目の健康を守るコンピューター使用のコツ

    まばたきの減少(5〜7回/分)・画面距離約25インチ・受診の目安

    aao.org

  2. 米国検眼協会(AOA)公的機関
    コンピュータービジョン症候群(デジタル眼精疲労)

    20分ごとに20フィート先を20秒見る『20-20-20ルール』を推奨

    aoa.org

  3. アストン大学研究
    Simple 20-20-20 screen rule really does help with eye strain, research shows

    2022年・20分ごとの休憩で乾き/過敏/不快感が減少、中断で再発

    aston.ac.uk

  4. 厚生労働省公的機関
    情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン

    一連続作業1時間以内・途中に1〜2分の小休止

    mhlw.go.jp

著者プロフィール

MANTA / 岩崎 正宏 のプロフィール写真

MANTA / 岩崎 正宏

映像とデザインで「伝わる」をカタチに。

中堅飲食グループの広報・マーケをしながら、UNLEASH TALENT で映像制作とデザインを手がけています。大事にしているのは「伝わるか」。見た目のこだわりも、AIを使った効率化も、ぜんぶ"伝える"ための道具です。YouTube(@MantaTV)、長福寺の次期住職、4歳の娘の父——いろんな顔で、現場で本当に効いたことだけを書いています。

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