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事業用と個人用に分かれた二つのガラスのトレイ。片方に金貨とカードが積まれ、間を細い虹色の線がつなぐ
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事業とプライベートの口座を分ける — 記帳が半分になる最初の3ステップ

徹底ガイド6 分で読める

確定申告の時期になると、通帳やカードの明細を見ながら『これは仕事、これは私用』と一件ずつ仕分けていく——そんな消耗、していませんか。原因の多くは、事業のお金と暮らしのお金が、一つの口座で混ざっていることにあります。たとえるなら、家計と商売のお金を同じ財布に入れているようなもの。レジ締めのたびに、小銭を一枚ずつ選り分ける羽目になります。でも、財布を最初から二つに分けておけば、数える手間はぐっと減る。口座も同じです。この記事では、なぜ分けると記帳が半分になるのか、屋号付き口座と個人名義のどちらを選ぶか、混ざってしまったお金の直し方、そして今日できる『事業用の口座を一つ調べる』一歩まで、順番にお見せします。

まず結論

事業のお金と暮らしのお金を一つの口座で混ぜていると、確定申告のたびに明細を一件ずつ仕分ける手間がかかります。事業用の口座とカードを分けるだけで、会計ソフトに口座をつなげばそのまま帳簿になり、記帳の負担は大きく減ります。今日はまず、事業用に使えそうな口座を一つ調べてみるところから始めましょう。

5 つの視点で、ぜんぶ具体に。

知識 → 手順 → 道具 → 景色 → 次の一歩。読みたいところから。

口座を分けると、なぜ記帳がそんなにラクになるの?

一つの口座で事業と私用を混ぜると、明細に生活費の引き落としまで並び、確定申告のたびに一件ずつ『これは仕事、これは私用』と仕分ける必要があります。事業用の口座を分ければ、そこに並ぶのはほぼ事業のお金だけ。会計ソフトにつなげば、そのまま帳簿になります。だから記帳の手間が、大きく減るんです。

確定申告のいちばんの負担は、実は『仕分け』です。一つの口座で事業のお金と生活費を混ぜていると、明細には家賃も食費もサブスクも、事業と関係のない引き落としまでずらりと並びます。

その一件ずつを見て、『これは経費、これは私用』と選り分けていく。取引が多い月ほど、この作業に時間を取られます。金融機関の解説でも、公私を兼用すると『お金の流れがわかりにくくなる』と注意されています。

事業用の口座を別に用意すれば、そこに並ぶのは、ほぼ事業の入出金だけ。私用の雑音が消えるので、明細を見ただけで、何のお金かがすぐわかります。

さらに会計ソフトとつなげば、その入出金がそのまま帳簿になります。人の手で仕分ける量が減るぶん、記帳の負担は体感で半分近くまで軽くなる。これが『分けるだけ』の効きめです。

図解

口座を混ぜる vs 分ける

同じ確定申告でも、明細の見え方がまるで違います。

混ぜる(一つの口座)生活費まで明細に並び、一件ずつ仕分ける手間がかかる
分ける(事業用の口座)並ぶのはほぼ事業のお金だけ。会計ソフトでそのまま帳簿に
私用の雑音が消えるほど、記帳の負担は軽くなります。

そもそも分ける義務はある?屋号付きと個人名義、どっち?

個人事業主に、口座を分ける法的義務はありません。ただ、分けたほうが管理は断然ラクです。事業用には屋号付き口座と、もう一つの個人名義口座の二通り。どちらでも公私は区別できます。屋号付きは取引先への信頼感が出る一方、扱わない銀行もあり審査に時間がかかることも。まずは作りやすいほうで十分です。

『分けなきゃいけない決まりなの?』とよく聞かれますが、個人事業主の場合、口座を分ける法的な義務はありません。プライベートの口座のまま確定申告をしても、ルール違反ではありません。

それでも分けるのがすすめられるのは、単純に、管理がラクだから。義務だからではなく、自分の手間を減らすための工夫、と考えてください。

分ける場合、事業用の口座は二通りです。一つは、屋号(お店や事業の名前)を入れた『屋号付き口座』。もう一つは、生活用とは別に、もう一枚ふつうの個人名義口座を作る方法。どちらでも、公私はきちんと分けられます。

屋号付きは、振込先に事業名が出るので取引先に信頼感を与えやすい反面、すべての銀行が扱っているわけではなく、審査に二週間以上かかることもあります。こだわりがなければ、まずは作りやすい個人名義の一枚から始めても十分です。

分けるって、具体的に何をする?最初の3ステップは?

手順はシンプルです。①事業用の口座を一つ用意する。②事業の支払いに使うカード(クレジットかデビット)も専用に分ける。③生活費のやり取りは、まとめて『事業主貸・事業主借』で処理する。この三つで、日々の入出金がひとりでに整理され、確定申告のときに慌てなくてよくなります。順に見ていきましょう。

分け方は、大きく三ステップです。むずかしい手続きはありません。

①まず、事業用の口座を一つ用意します。売上の入金と、経費の引き落としを、ここに集めるのが目的です。②次に、支払いに使うカードも分けます。事業の買い物は事業用のクレジットカードかデビットカードで——と決めておくと、カードの明細も、そのまま経費の記録になります。

③最後に、生活費のやり取りのルールを決めます。事業用口座から生活費を引き出したり、逆に私用の財布から事業の支払いをしたりは、どうしても起きます。それを『事業主貸・事業主借』という科目でまとめて処理します(くわしくは次で)。

この三つをそろえるだけで、お金の通り道が『事業』と『暮らし』の二本に分かれます。あとは日々使うだけで、明細が勝手に整理されていく。確定申告の直前に、一年分をまとめて仕分ける地獄から、抜け出せます。

図解

口座を分ける最初の3ステップ

むずかしい手続きはありません。順に整えるだけです。

  1. 01①口座を用意売上の入金と経費の引き落としを集める事業用口座を1つ
  2. 02②カードも分ける事業の支払いは専用のクレジット/デビットカードで
  3. 03③貸し借りでまとめる生活費のやり取りは事業主貸・事業主借で処理する
この3つで、お金の通り道が事業と暮らしに分かれます。

読みかけの記事は、この下に続きます

生活費と混ざったお金は、どう直せばいい?

混ざっても大丈夫。二つの科目で処理します。事業用のお金を私用に使ったら『事業主貸』、逆に私用のお金で事業の支払いをしたら『事業主借』。事業主(あなた)への貸し借り、と考えると覚えやすい。青色申告なら決算書の貸借対照表にこの残高を書く欄があり、会計ソフトが自動で集計してくれます。

口座を分けても、事業と私用のお金が行き来することは必ずあります。事業用口座から生活費を下ろす、私用のカードでうっかり経費を払う——よくあることです。そのために用意されているのが、『事業主貸』と『事業主借』という二つの科目です。

使い分けはシンプル。事業のお金を私用に回したら『事業主貸』(事業が事業主に貸した)。逆に、私用のお金で事業の支払いをしたら『事業主借』(事業が事業主から借りた)。主語を『事業』にして、貸したのか借りたのかで考えると、迷いません。

むずかしそうに見えますが、青色申告の決算書には、この事業主貸・事業主借の金額を書く欄が、最初から用意されています。特別なことではなく、個人事業では当たり前に使う、いわば『公私の橋渡し』の科目です。

しかも、会計ソフトを使えば、口座やカードの記録から自動でこの仕訳を作り、残高を集計してくれます。手で計算する必要はありません。だからこそ、口座を分けて明細をきれいにしておくほど、この処理もラクになるわけです。

図解

事業主貸と事業主借の使い分け

混ざっても大丈夫。お金の向きで科目が決まります。

事業主貸事業のお金を私用に使ったとき(事業→私用)
事業主借私用のお金で事業の支払いをしたとき(私用→事業)
主語を『事業』にして、貸したか借りたかで考える。

口座を分けると、日々はどんなふうに変わる?

確定申告の直前に、一年分の明細とにらめっこする夜がなくなります。ふだんは使うだけで帳簿が整い、事業のお金の残りも一目でわかる。売上がいくらで、経費がいくら残っているか——経営の数字が見えると、次の判断もしやすくなります。税務相談のとき、私用を見られる気まずさもありません。

口座を分けたあとの日々を、少し想像してみてください。いちばん大きいのは、確定申告前の憂うつが減ることです。

混ざった明細を一年分さかのぼって仕分ける、あの作業がなくなります。ふだんから事業用の口座とカードを使っているだけで、明細がそのまま帳簿の材料になっているからです。

もう一つ、事業のお金の『残り』が見えるようになります。この口座を見れば、今いくら入ってきて、いくら残っているかが一目でわかる。売上と経費の感覚がつかめると、『この出費は今していいか』の判断もしやすくなります。

税理士や税務署に通帳を見せる場面でも、事業用だけを渡せば済むので、私用の買い物まで見られる気まずさがありません。分けるというのは、数字だけでなく、気持ちの面でもすっきりする選択なんです。

まず今日、何から始めればいい?

今日やるのは一つだけ。『事業用に使えそうな口座を一つ調べる』こと。いま使っている銀行で二つ目の口座が作れるか、ネット銀行の事業用口座はどうか、屋号付きは扱っているか——調べて、良さそうな候補を一つメモするだけで十分です。開設も仕訳も、今日はしなくて大丈夫。まずは候補を一つ決めましょう。

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。最後に、今日できる一歩を一つだけ。

『事業用に使えそうな口座を、一つ調べる』。これだけです。いま生活費に使っている銀行で、もう一つ口座が作れるか。ネット銀行なら、事業用や屋号付きの口座を手軽に開けるところもあります。手数料やアプリの使いやすさも、軽く見比べてみてください。

開設の手続きも、カードを分けるのも、今日はやらなくて大丈夫。まずは『これにしようかな』という候補を一つ、メモに残すところまで。決めてしまえば、あとは空いた時間に申し込むだけです。

全部を今日そろえようとしないのが、続けるコツです。口座を分けるのは、一度やれば、来年からの確定申告がずっとラクになる投資。その入口は、候補を一つ調べる——たったこれだけです。

図解

今日は口座を1つ調べるだけ

開設も仕訳も今日はしなくて大丈夫。候補選びから。

  1. 01調べるいま使っている銀行で2つ目の口座が作れるか確認する
  2. 02見比べるネット銀行や屋号付き口座の手数料・使い勝手を軽く
  3. 03メモする良さそうな候補を1つ、メモに残す
一度分ければ、来年からの確定申告がずっとラクになります。

③ 道具

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出典

参考にした情報源

この記事の内容は、次の一次情報・公式資料をもとにしています。気になる点はご自身でも確かめられます。

  1. 三菱UFJ銀行公的機関
    個人事業主は口座を分けるべき?屋号付き口座のメリットや作り方も解説!

    個人事業主に事業用口座の分別義務はないこと・屋号付き口座と個人名義口座の違い・開

    bk.mufg.jp

  2. 弥生株式会社公式ドキュメント
    事業主貸、事業主借とは?仕訳例と注意点を税理士が解説!

    事業主貸=事業資金を私用に使ったとき、事業主借=私用資金を事業に使ったとき。青色

    yayoi-kk.co.jp

  3. マネーフォワード クラウド確定申告公式ドキュメント
    個人事業主は個人口座と事業用口座を途中から分けられる?メリットや方法を解説

    口座を分けて会計ソフトと連携すると入出金がそのまま帳簿づけに使える・途中からでも

    biz.moneyforward.com

著者プロフィール

MANTA / 岩崎 正宏 のプロフィール写真

MANTA / 岩崎 正宏

映像とデザインで「伝わる」をカタチに。

中堅飲食グループの広報・マーケをしながら、UNLEASH TALENT で映像制作とデザインを手がけています。大事にしているのは「伝わるか」。見た目のこだわりも、AIを使った効率化も、ぜんぶ"伝える"ための道具です。YouTube(@MantaTV)、長福寺の次期住職、4歳の娘の父——いろんな顔で、現場で本当に効いたことだけを書いています。

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