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銀行口座とクレジットカードの明細が虹色の光の線となって会計ソフトの画面へ流れ込み、自動で仕訳として整理されていく様子を表したコンセプトアート
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経理の自動化はどこから? カード・電子マネーの明細連携で入力をほぼゼロに

徹底ガイド6 分で読める

カードでピッ、電子マネーでピッ、コード決済でピッ。支払いは手軽になったのに、月末に明細を前にすると『これ、何に使ったんだっけ』と記帳の手が止まります。キャッシュレスが当たり前になったぶん、お金の出口が増えて、手入力が追いつかなくなっているんです。日本の支払いは、いまや4割以上がキャッシュレス。件数が増えるほど、一件ずつ打ち込む作業は重くなります。そこで効くのが『明細連携』です。会計ソフトに口座やカードをつないでおくと、使った明細が自動で流れ込み、仕訳の候補まで用意される。経理の自動化とは、『手で入力する』から『流れてきたものを確認する』へ引っ越すことです。この記事では、その仕組みと、どこから手をつければいいかを整理します。

まず結論

経理を自動化する近道は、会計ソフトに銀行口座やカードを『連携』させることです。連携すると、使った明細が自動で取り込まれ、仕訳の候補まで自動でつく。手入力から『確認して承認するだけ』に変わります。全部を一気にやる必要はありません。今日はまず、使っている決済手段を全部書き出すところから始めましょう。

5 つの視点で、ぜんぶ具体に。

知識 → 手順 → 道具 → 景色 → 次の一歩。読みたいところから。

キャッシュレスにしたら、なぜ経理がかえって大変になるの?

現金だけの頃は財布とレシートを見ればよかったのが、カード・電子マネー・コード決済と『支払いの口』が分かれたからです。日本の支払いは4割以上がキャッシュレス。便利になったぶん、記帳する明細の件数が増え、手入力が追いつかなくなります。だからこそ、増えた明細を自動でまとめる仕組みが効いてくるのです。

『キャッシュレスにしたら経理が楽になると思ったのに、逆に増えた』——そう感じる人は少なくありません。理由はシンプルで、支払いの『出口』が増えたからです。

例えるなら、蛇口が一つだった台所に、あとから三つ四つ蛇口が増えたようなもの。現金だけの頃は財布の中身とレシートを見れば足りたのが、いまはカード、電子マネー、コード決済、口座振替と、支払い経路がバラバラです。

しかも日本のキャッシュレス化はどんどん進んでいます。経済産業省の発表では、2024年の支払いのうち42.8%(約141兆円)がキャッシュレスで、そのうち大半がクレジットカードでした。件数が増えれば、一件ずつ手で記帳する負担も当然増えます。

ここを『気合いで乗り切る』と、月末や確定申告の直前に必ず苦しくなります。増えた明細は、増やした仕組みで受けとめる。これが経理をラクにする出発点です。

図解

現金だけの頃と、キャッシュレス時代の記帳

支払いの『出口』が増えたぶん、記帳する明細も増えました。

現金だけの頃財布とレシートを見れば足りた。お金の出口は基本ひとつで、まとめやすかった
キャッシュレス時代カード・電子マネー・コード決済・口座振替と支払い経路がバラバラ。件数が増え、手入力が追いつかない
日本の支払いは2024年時点で42.8%がキャッシュレス(経済産業省)。

『明細連携』って何? 入力は本当にゼロになるの?

明細連携とは、会計ソフトに銀行口座やカードを登録して、使った明細を自動で取り込む仕組みです。入力が完全にゼロになるわけではなく、『手で打ち込む』から『流れてきた明細を確認して承認する』へ変わります。一件ずつ書き写す作業が、仕分けるだけの作業になるイメージ。ここが自動化のいちばん効くところです。

『明細連携』は、言葉だけ聞くと難しそうですが、やっていることは単純です。会計ソフトに、あなたが使っている銀行口座やクレジットカードを一度登録しておく。すると、その明細がソフト側へ自動で流れ込んでくる、という仕組みです。

イメージは、手で一件ずつ書き写していた台帳が、ベルトコンベアに変わる感じ。明細のほうから運ばれてくるので、あなたは『これは会議費』『これは消耗品』と仕分けるだけでよくなります。

気をつけたいのは、入力が完全にゼロになるわけではないこと。中身の確認と、勘定科目の割り当ては残ります。それでも『ゼロから打ち込む』のと『流れてきたものを確認する』のとでは、かかる時間がまるで違います。

freeeやマネーフォワードといったクラウド会計ソフトは、この連携を主役に据えています。カードを登録すると、早ければ数秒から数日で明細が反映され、支出をほぼリアルタイムで把握できるようになります。

どのくらい自動になるの? 仕訳までついてくる仕組み

取り込んだ明細には、ソフトが勘定科目の候補を自動でつけてくれます。さらに『この店は会議費』というルールを一度覚えさせると、次からは同じ相手の支払いを自動で仕訳。2回目以降はほぼワンクリックで承認できます。使うほど賢くなる、育てる家計簿のような仕組みだと思ってください。

連携のすごいところは、明細を取り込むだけで終わらない点です。取り込んだ一件ごとに、ソフトが『これはたぶん交通費』『これは通信費』と、勘定科目の候補まで自動で提案してくれます。

さらに一歩進むのが『自動登録ルール』です。たとえば『この駅名が入っていたら交通費』『このカフェは会議費』と一度設定すると、次回から同じ条件の明細は自動で仕訳される。freeeの『自動で経理』は、まさにこの育て方を前提にした機能です。

だから最初の数回は少し手間がかかっても、使うほどラクになっていきます。例えるなら、道を覚えていく相棒のようなもの。最初は一緒に確認しても、そのうち勝手に正しい引き出しへ入れてくれるようになります。

ここまで来ると、経理の時間の中身が変わります。『思い出しながら入力する』時間が消え、『合っているかを確認する』時間だけが残る。これが、経理の自動化が本当に効いてくる理由です。

図解

連携すると、仕訳までこうして自動になる

取り込むだけで終わらない。使うほど賢くなります。

  1. 01① 明細を自動取り込み口座やカードを一度登録すると、使った明細がソフトへ自動で流れ込む
  2. 02② 勘定科目の候補づけ一件ごとに『交通費かも』『通信費かも』と、科目の候補を自動で提案してくれる
  3. 03③ ルールで自動仕訳『この店は会議費』と一度覚えさせれば次からは自動。2回目以降はほぼ承認だけ
freeeの『自動で経理』は、この育て方を前提にした機能。

読みかけの記事は、この下に続きます

最初は何を連携すればいい? 優先順位のつけ方

全部を一気につなごうとすると挫折します。まずは事業で一番よく使う一つ——メインのクレジットカードか、事業用の口座から始めましょう。件数が多いものほど、自動化の効果が大きいからです。一つ回してみて手応えを感じてから、二つ目、三つ目と広げるのが、結局いちばん続くコツです。

いざ始めようとすると、『どれから連携すればいいの?』で手が止まりがちです。答えはシンプルで、いちばん使っている一つから、です。

選ぶ基準は『件数の多さ』。月に何十件も動くメインのカードや、経費の引き落とし口座は、自動化の効果がいちばん大きい。逆に、年に数回しか使わないカードは後回しで構いません。まず効く一本を通す、が鉄則です。

ここで大事なのが、事業用とプライベートの支払いを分けておくこと。同じカードで私物も買っていると、あとで仕分けが面倒になります。可能なら、事業専用のカードや口座を一つ決めておくと、連携の効果が一気に上がります。

一つ連携して『こんなにラクになるのか』と実感できたら、そのまま二つ目、三つ目へ。最初から完璧な体制を目指さず、一本ずつ増やしていくほうが、結局いちばん早く定着します。

図解

最初に連携するのは、どれ?

全部を一気にではなく、効く一本から始める。

まず連携する月に何十件も動くメインのカードや引き落とし口座。件数が多いほど自動化の効果が大きい
後回しでいい年に数回しか使わないカード。急いで連携しなくても困らない
事業用とプライベートは分けておくと、あとの仕分けがぐっとラク。

連携するとき、気をつけることは?(保存の義務とも関係)

カードやネットで受け取った明細は、2024年から『データのまま保存』が原則義務です。紙に印刷するだけでは足りません。連携しておくと、この保存もソフト側でほぼ自動で整います。あとはIDやパスワードの管理を大切にし、金額の大きい支出だけレシート現物と突き合わせれば安心です。

連携を始める前に、一つ知っておきたいルールがあります。電子帳簿保存法です。2024年1月から、メールやネット、カードのWeb明細など『データで受け取った取引記録』は、データのまま保存することが原則義務になりました。

ポイントは、印刷して紙のファイルに綴じるだけでは足りない、ということ。元のデータを残す必要があります。ここでも連携が効きます。会計ソフトに取り込んでおけば、日付・金額・取引先で後から探せる形が、ほぼ自動で整うからです。

セキュリティも軽く押さえておきましょう。連携ではカード会社や銀行のログイン情報を扱う場面があります。使うのは名の知れたサービスにし、パスワードは使い回さない。これだけで安心感が大きく変わります。

最後に、自動だからと丸投げしないこと。金額の大きい支出や、私物が混ざりやすい買い物だけは、月に一度レシートや現物と突き合わせる。全部ではなく『大きいものだけ』確認すれば、手間をかけずに精度を保てます。

まず今日、何から始めればいい?

今日は、使っている決済手段を全部、紙かメモに書き出すところから始めましょう。メインのカード、電子マネー、コード決済、引き落とし口座——意外と多いはずです。書き出したら、一番よく使う一つに丸をつける。それが最初に連携する候補になります。ソフト選びや細かい設定は、そのあとで十分に間に合います。

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。最後に、今日できることを一つだけ。

紙かスマホのメモを開いて、いま使っている支払い手段を全部書き出してみてください。メインのクレジットカード、交通系や〇〇Payなどの電子マネー、コード決済、そして引き落としに使っている銀行口座。並べてみると『こんなに口があったのか』と驚くはずです。

書き出せたら、その中で一番よく使う一つに丸をつける。それが、あなたが最初に連携するべき候補です。ここまで決まれば、あとはソフトを選んで登録するだけ。難しい設定は、必要になってから調べれば間に合います。

全部を一度に自動化しようとすると、たいてい途中で止まります。今日は『決済手段を書き出す』『一番使う一つを決める』。この二つだけ。小さな一歩が、来年の確定申告のあなたを助けます。

図解

今日やること — たった2つ

設定より先に、まず全体を書き出す。

  1. 01① 決済手段を書き出すカード・電子マネー・コード決済・引き落とし口座を、紙かメモに全部並べる
  2. 02② 一番使う1つに丸その中で件数が一番多い一つを選ぶ。それが最初に連携する候補になる
  3. 03次は、ソフト選び難しい設定は必要になってから調べれば十分。今日はこの2つだけでいい
小さな一歩が、来年の確定申告のあなたを助けます。

③ 道具

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出典

参考にした情報源

この記事の内容は、次の一次情報・公式資料をもとにしています。気になる点はご自身でも確かめられます。

  1. 経済産業省公的機関
    2024年のキャッシュレス決済比率を算出しました

    2024年のキャッシュレス決済比率は42.8%(約141.0兆円)。内訳はクレジ

    meti.go.jp

  2. freee公的機関
    クレジットカード利用明細の連携機能まとめ

    会計ソフトにカードを登録すると利用明細を自動で取り込め、取引明細を取り込むだけで

    support.freee.co.jp

  3. 国税庁公的機関
    電子帳簿等保存制度特設サイト(電子取引データの保存)

    2024年1月以降、電子取引で授受した領収書・請求書・利用明細等は電子データのま

    nta.go.jp

著者プロフィール

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MANTA / 岩崎 正宏

映像とデザインで「伝わる」をカタチに。

中堅飲食グループの広報・マーケをしながら、UNLEASH TALENT で映像制作とデザインを手がけています。大事にしているのは「伝わるか」。見た目のこだわりも、AIを使った効率化も、ぜんぶ"伝える"ための道具です。YouTube(@MantaTV)、長福寺の次期住職、4歳の娘の父——いろんな顔で、現場で本当に効いたことだけを書いています。

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