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【生成AIの教科書④】調べ物 — 市場調査・情報収集をAIでぐっと速く

7 分で読める

生成AIの教科書、第4章です。今回は「調べ物」。市場調査も、競合チェックも、社内資料の読み込みも、AIに渡せばぐっと速くなります。会社で「AI活用よろしく」と言われた初心者の方を想像しながら書きました。覚えるのはたった3つの道具——AI検索、Deep Research、資料Q&A。それぞれ「いつ・どこを押すか」まで手順でお見せします。最後に必ず一次情報で裏取りする型もセットで。読み終わるころには、半日かかっていた調べ物が30分で終わる、その入口が見えているはずです。

飲食店の集客に効くSNS活用事例、最新のものを3つ

主要な事例

TikTokの厨房ライブ配信で来店数1.5倍 (1)

Instagramリール×地域ハッシュタグで新規層獲得 (2)

ポイント

短尺動画 + 店舗の中の人。発信者の顔が見える (3)

出典

(1)(2)(3) は脚注番号を押すと原文へ

出力イメージ(内容はダミー)。実際は最新の出典つきで返ってきます

まず結論

調べ物は、AIで段違いに速くなります。ChatGPT検索やPerplexityで出典つき要約、Deep Researchで腰を据えた調査、NotebookLMで手元の資料に質問。最後に一次情報で裏取り。この型を覚えれば、半日かかっていた市場調査が30分で形になります。

5 つの視点で、ぜんぶ具体に。

知識 → 手順 → 道具 → 景色 → 次の一歩。読みたいところから。

なぜ調べ物にAIを使うと速くなるの?

AIは大量の文章をまとめて読んで、要点だけ並べ直すのが得意です。人が3時間かけてサイトを30個まわる作業を、5分で要約してくれます。ただし正確さはAIだけでは保証しきれません。AIで広く・速く集めて、最後は一次情報で裏取り。この役割分担が、調べ物の正しい使い方なんです。

「調べ物が、いつまで経っても終わらない」。会社で広報やマーケを任されたばかりの方から、いちばん多く聞く悩みです。

業界レポート、競合のサイト、最新ニュース、社内資料。読まないといけないものが山積みで、気づくと半日が溶けている…あるあるです。

ここでAIが効きます。AIの中身を思い出すと、「入れた言葉の続きを書く機械」でしたね。これは裏を返すと、「読んだ文章の要点だけ書き直す」のも得意ということです。

たとえると、超速で読書する新人がそばにいるイメージ。30個のサイトを渡せば、5分で「ここが要点です」と並べてくれる。ふつうの人なら3時間かかる作業です。

ただし、ここが大事——AIは「もっともらしい嘘」をたまに混ぜます。だから「広く・速く集める」のはAI、「最後の裏取り」は人。この役割分担を最初に押さえておくと、ずっと安全に使えます。

図解

AI調査は「答え」ではなく「確認ルート」を作る

調査ではAIの返事を鵜呑みにせず、一次情報へ戻れる形にします。

  1. 01問いを決める何を判断したいか一文にする
  2. 02AIで整理論点と候補を出す
  3. 03一次情報確認公式、原文、社内資料で見る
  4. 04表にする結論、根拠、未確認を分ける
調査の主役はスピードではなく、あとで説明できる根拠です。
3時間→530サイト要約にかかる時間

AI検索って、ふつうのGoogleと何が違うの?

AI検索は、検索とまとめをまとめてやってくれる道具です。ChatGPT検索やPerplexityに質問すると、複数サイトを読んで「要約+出典リンク」を返してくれます。Googleは自分でリンクを開いて読む。AI検索は読んでまとめてくれる。出典がついているので、後で確認もできます。

「AI検索って、ふつうのGoogleと何が違うんですか?」とよく聞かれます。一言でいうと、「検索したあとの作業を、AIが代わりにやってくれる」道具です。

Google検索だと、結果が10件並んで、自分でリンクを開いて、1個ずつ読んで、自分でまとめる…ここに時間がかかっていました。

AI検索(ChatGPT検索やPerplexity)は、質問を投げると、AIが裏で複数サイトを読んで、要約を文章で返してくれます。さらに、引用元のリンクも一緒についてくる。これが大きい。

たとえると、Googleは「本棚に案内してくれる司書さん」、AI検索は「本棚から3冊持ってきて要点をメモにしてくれる司書さん」、そんな感じです。

「でも、AIが嘘ついたら?」と思いますよね。出典リンクがついているので、怪しいと思ったらクリックして原文を確認できます。完全に信じきらず、出典でチェックする…この使い方が大事です。

まずChatGPT検索とPerplexityを使ってみたい。手順は?

まずはこの2つだけで十分です。①ChatGPTなら、最新情報が欲しい質問をそのまま入れるだけ(入力欄の「+」→「ウェブ検索」で指定も可)②Perplexityはperplexity.aiを開いて質問を入れる③出てきた回答の脚注番号(1)(2)を押して出典を確認。この3手で、ふつうのGoogle検索とは別世界の速さが体感できます。

手を動かすのが、いちばん早いです。コピペで使える例で進めますね。

【ChatGPT検索の手順】

①ChatGPT(chatgpt.com)を開く ②入力欄の「+」(ツール)メニューを開いて「ウェブ検索」を選ぶ。最新情報を求める質問なら、選ばなくても自動でウェブ検索されることが多い ③そのまま質問を入れる。例:「2026年の中小企業向け生成AIツールの主要なものを5つ、最新の情報で教えて」 ④検索が使われた回答には出典リンクが付く。文末や途中に出てくる小さな脚注番号やリンクを押して、出典サイトを確認する。

【Perplexity(パープレキシティ)の手順】

①ブラウザでperplexity.aiを開く(無料アカウントでOK) ②画面中央の入力欄に質問を入れる。例:「飲食店の集客に効くSNS活用事例、最新のものを3つ」 ③回答の各文の右上に出る(1)(2)の番号を押す ④出典サイトが右側に並んで開くので、気になるものを確認。

コツは、最初から完璧な質問を狙わないこと。「ざっくり聞く→AIの答えを見る→足りない部分をもう一度聞く」の2〜3往復で、ぐっと深い情報にたどり着けます。

新人の方に頼むときと同じです。一発で完璧を狙わず、対話で寄せていく。これだけで、調べ物の速さが別物になります。

2最初に試すAI検索ツール

Deep Researchって、ふつうの検索と何が違うの?

Deep Researchは「腰を据えた調査」専用のモードです。質問を投げると、AIが30分くらいかけて何十サイトも読み、レポート形式でまとめてくれます。ChatGPTやPerplexityのツールメニューから選べます。市場規模、競合一覧、業界トレンド——半日仕事が30分で形になることも、強力な機能です。

AI検索は「早い5分の答え」、Deep Researchは「腰を据えた30分の答え」。役割が違います。

「来週の役員会で、業界の市場規模を10ページくらいでまとめないと」。こういう、ふつうなら半日〜1日かかる調査に効くのがDeep Researchです。

【手順(ChatGPT版)】 ①ChatGPTを開く ②入力欄のツールメニューから「Deep Research」を選ぶ(利用回数はプランによって変わります。無料だと回数に上限があります) ③質問を投げる。例:「日本の中小企業向けクラウド会計ソフト市場、2026年時点の主要プレイヤーとシェア、最新の動向を3000字程度で」 ④AIが「これでいいですか?」と確認質問を返してくるので、答える ⑤あとは待つだけ。20〜30分でレポートが届きます。

Perplexity側にも「Research(リサーチ)」というモードがあります。手順は似ていて、入力欄の近くで切り替えるだけ。複数サービスを試して、好みのものを選ぶのがいいです。

コツは、お願いするときに「目的」と「分量」を必ず伝えること。「役員会用に3000字で」と書くだけで、出てくるレポートの精度がガラッと変わります。

ふつうなら半日かかる業界レポートが、30分で形になることも。これが体感できると、調べ物の景色が完全に変わります。

図解

AI調査の確認チェック

重要な判断に使う前に、この4点だけは見ます。

  1. 01日付古い情報ではないか
  2. 02出典公式・一次情報に戻れるか
  3. 03数字単位と条件が合っているか
  4. 04反対意見別の見方も確認したか
このチェックを入れるだけで、AI調査の事故はかなり減ります。
半日→30業界レポート作成時間

読みかけの記事は、この下に続きます

手元の資料をAIに読ませて質問したい。どうやる?

NotebookLMが最適な1本です。①notebooklm.google.comを開く②「ノートブックを新規作成」を押す③PDFや議事録、Word資料をアップ④下の質問欄に「この資料の要点を3つで」など入れる。社外秘の資料も、自分のアカウント内で完結します。会議前の資料読みが、別物になります。

ここまでは「外の情報」を調べる話でした。次は「手元の資料」を読ませる話です。これに特化しているのが、Googleが出しているNotebookLM(ノートブックエルエム)。無料です。

想像してみてください。明日の会議の資料、PDFで30ページ。読む時間がない…という場面。NotebookLMにアップして「要点を3つで」と聞くと、3分で形になります。

【手順】 ①ブラウザでnotebooklm.google.comを開く(Googleアカウントでログイン) ②ホーム画面の「ノートブックを新規作成」ボタンを押す ③「ソースを追加」が出るので、PDF・Word・Googleドキュメント・テキストファイルなどをドラッグ&ドロップ ④資料の読み込みが終わると、下に質問欄が出る。「この資料の要点を3つで」「数字が出てくる部分だけ抜き出して」など、自由に質問。

ここがNotebookLMの嬉しいところで、「答えの根拠はこの資料のここに書いてある」と、引用箇所を毎回示してくれます。だから「AIが勝手に作った嘘」が混ざりにくい。

もうひとつ、社外秘の資料を扱う方には嬉しい点があります。自分のGoogleアカウント内で完結するので、ふつうのChatGPTにアップするより気持ちが楽です(社内の情報セキュリティ規定は必ず確認してくださいね)。

業界レポート、契約書、議事録、競合のIR資料——どれも、まずNotebookLMに突っ込んで「要点を教えて」から始める。これが、会議前のいちばん早い読み方です。

競合調査と事実確認は、どう組み合わせる?

競合調査は「AIで広く集めて、自分で深掘り」が型です。①Perplexityで「〇〇業界の主要プレイヤー5社」と質問②出てきた各社のサイトを自分で開いて確認③数字や固有名詞は必ず一次情報で裏取り。AIは下調べ係、最終判断は人。この役割分担で、速さと正確さを両立できます。

ここまで覚えたら、組み合わせ方の話です。実務でいちばん使うのが、競合調査と事実確認。

競合調査の流れ——①Perplexityで「日本国内の中小企業向け勤怠管理クラウドの主要プレイヤー5社、それぞれの特徴を」と質問 ②出てきたリストの各社サイトを、自分で開いて確認 ③料金や機能の最新数字は、必ず公式サイトで裏取りする。

ここで大事なのは、AIの答えをそのまま社内資料に貼らないこと。AIは古い情報や、もっともらしい嘘を混ぜることがあります。料金が変わっていたり、サービス名がうろ覚えだったり…これを役員会で出すと、信頼をぐっと失います。

事実確認のコツは「数字と固有名詞は一次情報で」の一言だけ。価格・シェア・社名・人名・年号、ここは必ず公式サイトや官公庁の統計、有価証券報告書などの「出どころがはっきりした情報」で確認します。

たとえると、AIは「経験豊富な新人リサーチャー」です。仕事は速いけれど、出してきた数字をそのまま信じて社外に出すのは危険。要点を整理してもらって、最後は自分で確認する。これが、AIと付き合う大人の使い方です。

このひと手間さえ習慣にしてしまえば、半日仕事の調べ物が30分で終わり、しかも社内で「数字が間違ってる」と指摘されることもない…そんな状態にたどり着けます。

次の一歩は、何から始める?

おつかれさまでした。今週の一歩は、明日の会議資料をNotebookLMに1本だけアップして、要点を質問してみること。それだけで、調べ物の景色が変わります。次の第5章ではアイデア出し——企画・ブレストへのAI活用を、具体例つきでお見せします。更新はメルマガでお知らせします。

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。AI検索、Deep Research、NotebookLM——道具の名前は、もう覚えなくて大丈夫です。

頭で覚えるより、一度自分の手で触ってみるのが、いちばん早い。難しい設定はいりません。

今週の一歩は、たった一つ。明日(あるいは来週)の会議資料をひとつだけNotebookLMにアップして、「この資料の要点を3つで教えて」と聞いてみてください。それだけで、調べ物の景色が変わります。

「半日かかると思っていた読み込みが、3分で終わるかもしれない」。この感覚が一度わかれば、次から自然と手が伸びるようになります。

次の第5章では、アイデア出し——企画書や提案書のブレスト、コピーや企画タイトルの量産にAIをどう使うかを、具体例つきでお見せします。コピペで使える「アイデア出しテンプレ」もご用意します。

更新はメルマガでお知らせします。今週、資料を1本だけ。それが、調べ物が速くなる、確かな一歩目になります。

③ 道具

著者プロフィール

MANTA / 岩崎 正宏 のプロフィール写真

MANTA / 岩崎 正宏

映像とデザインで「伝わる」をカタチに。

中堅飲食グループの広報・マーケをしながら、UNLEASH TALENT で映像制作とデザインを手がけています。大事にしているのは「伝わるか」。見た目のこだわりも、AIを使った効率化も、ぜんぶ"伝える"ための道具です。YouTube(@MantaTV)、長福寺の次期住職、4歳の娘の父——いろんな顔で、現場で本当に効いたことだけを書いています。

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