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生成AIの教科書

ExcelをCopilotで時短|関数作成と集計の自動化

徹底ガイド更新: 8 分で読める

「VLOOKUPって、何回調べても忘れる…」「Excelの関数、苦手意識があって触りたくない」。会社で『AI活用よろしく』と任された人ほど、Excelやメールの事務作業に時間を奪われがちです。でも今は、Copilotにお願いするだけで、関数も集計もメールの下書きも、ぐっと速くなる時代です。この章では、今日からExcelとOfficeをAIに手伝ってもらう手順を、初心者目線でひとつずつ教えていきます。難しい話は抜きで、画面のどこを押すかまで丁寧にやります。

📊 売上一覧.xlsx

B列の売上を、A列の商品ごとに合計してC列に出して

提案する関数

=SUMIF(A:A, A2, B:B)

やっていること

A列の商品名ごとに、B列の売上を合計

結果(上から3行)

唐揚げ弁当: 128,400 円

幕の内弁当: 96,200 円

のり弁当: 74,800 円

出力イメージ(内容はダミー)。実際はあなたの表の中身で埋まります

まず結論

Copilotは、Excelの関数を日本語で頼めば書いてくれる事務の相棒です。①やりたいことを日本語で書く②返ってきた関数をセルに貼る③結果を確認する。この3手順で、VLOOKUPもピボットも怖くなくなります。WordやOutlookでも同じ流れ。慣れると、毎日の事務作業がぐっと軽くなる感覚です。

5 つの視点で、ぜんぶ具体に。

知識 → 手順 → 道具 → 景色 → 次の一歩。読みたいところから。

そもそもCopilotって何?Excelとどう関係するの?

Copilotは、Microsoftが作ったAIのアシスタントです。Excelの中に住んでいて、関数や集計を日本語で頼めば代わりに考えてくれます。ChatGPTのOffice版、と思ってもらえば近いです。会社では有料のMicrosoft 365 Copilotライセンスが必要です。個人はMicrosoft 365に入れば使えます。

あるあるなのが「Copilotって、Windowsの右下に出てくるやつでしょ?」という誤解です。あれも仲間ですが、Excelの中で本領を発揮するのは「Microsoft 365 Copilot」のほうです。

例えるなら、新人さんを隣に座らせた感覚に近いです。「この表、商品コードで合計出して」とお願いすると、関数を書いて持ってきてくれる。間違ってたら、やり直してもらえる。そんな相棒です。

会社のExcelに「Copilot」というボタンが右上に見えていたら、もう使える状態です。無ければ、IT担当の方に「Microsoft 365 Copilotのライセンス、ありますか?」と聞いてみてください。

2026年4月の変更は、Microsoft 365を2,000席以上使う大企業で、Copilotライセンスが無い人のExcelやWordの中のCopilot Chatが対象です。中小企業や個人の契約は対象外で、引き続き使えます。無料で雰囲気だけ試したい場合は、無料のCopilot(チャットアプリ)に表をコピペして関数を聞く方法もあります。

図解

Excel・OfficeでAIが効く場所

AIは表そのものより、表を読む・説明する・式を考えるところが得意です。

  1. 01表を渡す列名とサンプルを見せる
  2. 02目的を言う集計、分類、説明を指定
  3. 03式を作る関数や手順を出してもらう
  4. 04人が検算元データと結果を照合する
数字仕事では、AIの提案を必ず人が検算します。

ExcelでCopilotに関数を作ってもらう手順は?

①Excelを開き、表のどこかをクリック②右上の「Copilot」ボタンを押す③右に出てきたチャット欄に「B列の売上を、A列の商品ごとに合計してC列に出して」のように日本語で書く。これだけで関数が返ってきます。返事の中の「列の挿入」を押せば、表に入ります。VLOOKUPもSUMIFも、関数名を覚えなくて大丈夫なんです。

①まずExcelを開いて、対象の表のどこか1つのセルをクリックします。これでCopilotに「この表のことだよ」と伝わります。

②画面右上、リボンの一番右に「Copilot」というアイコンがあるので押します。右側にチャット画面が開きます。

③チャット欄に「B列の数字を、A列の項目ごとに合計してください」のように、やりたいことを日本語で書きます。専門用語は不要です。

返事の中に関数の式と「列の挿入」ボタンが出てきます。押すと、表の右に結果の列が追加されます(ボタン名は更新で多少変わることがあります)。結果を見て、合っていなければ「もう少し細かく分けて」と追加でお願いするだけ。

Copilotに関数を作ってもらう人のイラスト
Copilotに関数を作ってもらう人のイラスト

データの整理(重複・空白・並び替え)もお願いできる?

できます。「重複している行を見つけて」「金額の大きい順に並べて」「期限が近い行に色をつけて」と日本語でお願いするだけ。Copilotは関数や操作を提案して、その場で実行までしてくれます。ボタンの場所を覚える必要がないんです。表のどこかをクリックしてからお願いするのが、うまくいくコツです。

①整理したい表のどこかをクリックして、Copilotを開きます。表全体を指定しなくて大丈夫、Copilotが自分で範囲を広げて見てくれます。

②「A列で重複している行に印をつけて」「金額が空のセルを赤くして」のように、目的をそのまま書きます。「条件付き書式」という言葉を知らなくても大丈夫。

③返事には「適用」ボタンが付いてきます。押す前に、何が起きるかの説明文が出るので、ひと呼吸おいて確認してから押すのが安心です。

つまずきポイントは、表に空白行が混ざっているとCopilotが「表」と認識してくれないことです。空白行を消すか、表全体を選んでCtrl+T で「テーブル化」してからお願いすると、ぐっと当たりが良くなります。

図解

Excel相談のコピペ型

列名とやりたいことを渡すと、関数や手順が返ってきます。

#表の列
日付、店舗名、商品名、売上、粗利。
#やりたいこと
店舗別の月次売上を集計したい。
#希望
Excel関数とピボットの両方で教えて。
#注意
初心者向けに、画面操作の順番で。
社外に出せない実データは、列名と架空データで相談します。

関数の意味がわからないとき、Copilotに聞ける?

聞けます。先輩から引き継いだExcelで「=INDEX(MATCH…」みたいな呪文みたいな式が出てきたら、その式をCopilotに貼って「この関数を、日本語で順番に教えて」と頼むだけ。1行ずつ何をしているか、新人さんに教える口調で説明してくれます。怖がらずに、コピペで聞いてみてください。

あるあるなのが、退職した先輩のExcelを引き継いだら、長い関数がぎっしり…というシーン。読み解くだけで半日溶けます。

①その式が入っているセルをクリックして、数式バーの中身を全部コピーします。②Copilotのチャットに貼って「この関数を、初心者にもわかるように1ステップずつ説明して」とお願いします。

返事は、まず「全体で何をしているか」、次に「INDEX関数の役割」「MATCH関数の役割」と、入れ子の中から順番にほぐして教えてくれます。

ついでに「もっとシンプルに書き直せる?」と聞くと、新しいXLOOKUP関数で書き直してくれることもあります。先輩の遺産が、自分でメンテできる式に変わる瞬間です。

セルの意味をAIに聞く人のイラスト
セルの意味をAIに聞く人のイラスト

読みかけの記事は、この下に続きます

Word・Outlook・Teamsでも、Copilotで何ができる?

Wordは下書き、Outlookはメール返信、Teamsは会議の要約が得意です。Wordは「白紙→Copilotに見出しを頼む」、Outlookは「返信→Copilotで下書き」、Teamsは「会議後の要約→AI Notes」。全部、画面に出ているCopilotのボタンを押すだけ。ひとつずつ慣れていけば、1週間で景色が変わります。

Word: 新規ファイルを開くと、最初に「Copilotで下書き」というボックスが出ます。「取引先への提案書、A4一枚、丁寧めの口調で」と書けば、たたき台ができあがります。0→1の苦しみが消えます。

Outlook: 受信メールを開いて「返信」を押すと、本文欄に「Copilotで下書き」ボタンが出ます。「お礼を伝えて、次回打ち合わせの候補日を3つ提案」のように箇条書きで指示するだけ。

Teams: 会議中に「録画」と「文字起こし」をオンにしておくと、終了後にAIが要約と決定事項を自動でまとめてくれます。議事録に2時間かかっていた仕事が、確認だけで済むようになります。(この要約は、CopilotまたはTeams Premiumというライセンスが会社に入っている場合に使えます)

つまずきポイントは、社内ポリシーで一部の機能が制限されていることです。ボタンが見当たらないときは、ひとりで悩まず、IT担当の方に「Copilotの○○、有効になってますか?」と聞くのが近道です。

3つのOfficeアプリを使う人のイラスト
3つのOfficeアプリを使う人のイラスト

毎月の集計やレポート作りを、自動化する型はある?

あります。①毎月使う表をテンプレ化②Copilotに「先月分を、商品別・店舗別の2軸で集計してグラフにして」と頼む型を保存③次月は中身だけ差し替える。この型を1回つくれば、毎月の集計にかけていた時間が、ぐっと短くなることもあります。「ピボットテーブル」を覚えなくても、日本語のお願いだけで同じ結果が出ます。

①まず、毎月同じ形で来るデータの表を「テーブル化」しておきます(Ctrl+T)。Copilotが構造を理解しやすくなります。

②Copilotに「この表を、月ごと・カテゴリごとの2軸で集計し、合計が多い順に並べて、棒グラフも作って」のようにお願いします。返事の式やグラフを「シートに追加」で挿入。

③成功したプロンプトをメモアプリ(NotionでもOK)に保存しておきます。次月は、新しいデータを貼り付けて、同じプロンプトをコピペするだけ。

例えるなら、毎月作るカレーのレシピを冷蔵庫に貼っておく感覚です。材料(データ)を入れ替えるだけで、同じ味の集計が出てくる。ここまで来ると、もう集計が「作業」じゃなくなります。

月次集計を自動化する人のイラスト
月次集計を自動化する人のイラスト

明日からの一歩は、何をすればいい?

おつかれさまでした。明日の一歩は、Excelの「Copilot」ボタンを1回押すだけ。今手元の表を開き、思いついた集計を日本語で頼んでみてください。それで感覚はつかめます。次の第7章では、画像・動画・音声を作るAIを、仕事でどう使うかをお見せします。更新はメルマガでお知らせします。

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。Excelの怖さ、少しは溶けてきたでしょうか。

明日やってほしいことは、たった1つです。Copilotボタンを押して「この表で、何ができそう?」と聞いてみる。それだけで、Copilot側から提案が出てきます。

次の第7章は、生成AIの中でも一番ワクワクする「画像・動画・音声」の領域です。デザイン担当じゃない人でも、社内資料の挿絵やSNS用の動画が作れるようになります。

次の一歩を踏み出す人のイラスト
次の一歩を踏み出す人のイラスト

図解

明日はCopilotボタンを1回押す

手元の表を開いて、日本語で頼んでみる。それだけで十分です。

  1. 01開くいつも使っている表をExcelで開く
  2. 02聞く「この表で、何ができそう?」と質問する
  3. 03受け取るCopilot側から集計の提案が返ってくる
次の第7章は画像・動画・音声を仕事で使うAIです

③ 道具

出典

参考にした情報源

この記事の内容は、次の一次情報・公式資料をもとにしています。気になる点はご自身でも確かめられます。

  1. Microsoft Support公式ドキュメント
    Get started with Copilot in Excel

    Excelで Copilot を開き日本語で頼む基本手順

    support.microsoft.com

  2. Microsoft Support公式ドキュメント
    Generate formula rows and columns with Copilot in Excel

    数式列を自動生成し表に挿入できる公式根拠

    support.microsoft.com

  3. Microsoft Learn公式ドキュメント
    Intelligent recap for Teams calls, meetings, and events

    Teams会議の自動要約とライセンス要件の根拠

    learn.microsoft.com

  4. 総務省・経済産業省公的機関
    AI事業者ガイドライン(第1.1版)

    業務で生成AIを使う際の利用者向け公的指針

    soumu.go.jp

著者プロフィール

MANTA / 岩崎 正宏 のプロフィール写真

MANTA / 岩崎 正宏

映像とデザインで「伝わる」をカタチに。

中堅飲食グループの広報・マーケをしながら、UNLEASH TALENT で映像制作とデザインを手がけています。大事にしているのは「伝わるか」。見た目のこだわりも、AIを使った効率化も、ぜんぶ"伝える"ための道具です。YouTube(@MantaTV)、長福寺の次期住職、4歳の娘の父——いろんな顔で、現場で本当に効いたことだけを書いています。

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